ずっと日本に住んでいると、常に危機感を感じて生活しておらず、無意識に気を抜いてしまっていたり、警戒心が薄い行動を行動を取ってしまいガチですよね。
海外に旅行している時など、頭では日本より盗難などに気を付けようと思っていても、想像以上に呆気なくスリにあった話を良く聞きます。・・・なので、
皆さん海外損害保険には必ず入っておきましょう。
特に私の場合、若い頃は今より危機感が薄かったので、あれだけ危険な目にもあってもおかしく無い状況に身を置いたにも関わらず、海外で危ない目には不思議なくらいあった事がありません。この点に置いては、きっと神様に守られている強運の持ち主だと自負しております(笑)が、そんな私でも今回ばかりは「ピンチ!!」と一瞬思われたエピソードをご紹介致します。
デビットカードでの現金引き出しにも注意が必要
イギリスでは、交通費やスーパーなどでも基本的にクレジットカードを利用します。私は三菱東京UFJのMUFJカードを持っておりましたが、会社によってはINTERNATIONALで無いとアクセプトされないケースがあります。
国内・海外で使用できるクレジットカードのことをインターナショナルカードといいます。 インターナショナルカードは、国際ブランドである、VISA(ビザ)、MasterCard(マスターカード)、JCB(ジェーシービー)、American Express(アメックス)、Diners Club(ダイナーズクラブ)のロゴ(ブランドのマーク)が入っておりますが、国際ブランドとはクレジットカード発行会社のことではなく、クレジットカードの国際的なシステムインフラを持つブランドのことです。
つまり国際ブランドの主体は自らクレジットカードを発行することではなく、クレジットカードを利用するためのネットワークや環境を構築することです。インターナショナルカードの利点は、海外のショッピングはもちろん、キャッシングサービスも海外で使用することができることです。シングサービスを使うことが可能なのです。また日本国内はともかく、海外(特に欧米)では、クレジットカードが身分証明書の代わりになります。
必ず渡英前に “INTERNATIONAL ”のCARDの発行をお勧めします!!
以前私は、纏まった家賃の一斉支払いで大金が必要となったのですが、日本のクレジットカードの使用が出来ず、デビットカードにて現金を引き出しする事になりました。高い手数料がかかるので、極力現金を引き出したくなかったのですが、当時はやむを得ない最終手段。
PASSPORTを持ってEXCHANGEへ行くと、スタッフから『デビットカードの裏側にサインお願いします。』と言われたので、まだサインしていなかったのか…とすぐに英語表記でサインしました。すると突然スタッフが、『はい、申し訳ないですが、当社の規定により現金の引き出しがお受け出来ません。』と一言。
理由を聞くと、『PASSPORTのサインは日本語で書かれていて、PASSPORTとカードの裏のサインと同じでなければいけないから。』と。
『確かにそう言えば(昔聞いたことがあって)そうだったな……。でも、じゃあ、一応サイン前に教えてくださいよ!!? 』…とは言いましたが、規定は規定。
一瞬どうしようかと頭を抱えました。が、何回かに分けて銀行のATMから引き出したら良いだけと言う事に気付き、本件は一件落着(?)となりました。
いつもの平日、いつものお買い物のはずが…
その数日後、また別件の用事を銀行で済まし、家から歩いて15分のスーパーへ買い出しに行きました。
買い物袋が両手一杯になる程買い出しをし、その日はとてもクタクタで疲れていたのもあり、帰路途中に見かけたベンチで休憩して帰宅しました。
帰宅後ゆっくりしていると、FacebookのMessangerに怪しいメッセが。。。
『貴方のお財布を預かってます。今日中に返事がなければ、警察に届けますので。』
何だか気持ち悪いと思い、そのままMessangerを一度閉じましたが、やはり気になり、一応鞄の中のお財布を確認しました。
ない・・・!!お財布がない!!あのベンチに忘れた!?
いつもならカード関係は何かあった時の為に、それぞれ別々に保管しているのですが、その日だけは銀行等に用事があったので、持っている全てのカードをお財布に入れてました。
疑ってもいないまさかの事態に焦り、すぐにMessangerへ
『ありがとうございます!すぐ取りに行きますので、それまでどうか預かって頂けませんか?』と返信した所、『勿論、お預かりしてますよ。ただ今はもう現地から離れた自宅にいます。最短で明日、○○駅に来れますか?時間に関しては、また追って連絡します。』と来ました。
彼女の名前はJennifer。恐らく30代前半の純イギリス人と見られる女性。
お財布の中にあった私のIDやカードなどに名前が書いていないかを探し、FACEBOOKで名前を検索して私に連絡をくれたのです!
しかも英語表記で私の名前が書かれていたものは、先日間違えて英語でデビットカードにサインしたものだけでした!
そんな人に拾われてなんて、なんて私は運が良いんだ!と彼女へ感謝・感激をすると同時に、ただ名前しか知らない全く見ず知らずの人、いつ気持ちが変わるか分からない。本当に時間の連絡が貰えるのか…と言う不安で押しつぶされそうになりました。
何しろ自分が持っている全てのカードがそこに入っている。簡単にイギリスで銀行のカードは発行出来ない為、それがなくなればもう帰国するしかなくなる。
居ても立っても居られない状況が続きました。
5時間後、Jenniferから『明日の朝の○時に、○○駅の警察署の前で待ち合わせ出来ますか?』と来たので、『勿論、絶対にお伺いします!ピンクのダウンを着て待ってますので、よろしくお願いします!』と返しました。
当時SIM CARDを使用していた私は、このタイミングで容量がなくなり、Wi-fi環境下でないとネットが繋がらない不運な事態に気が付きました。
約束時間の10分前には到更に着して待っていよう、そう決めました。
運命の約束の日
翌日の朝、約束の駅につき15分前から待ってましたが、約束の時間になっても、あれ?来ない。。。 10分15分と時間が過ぎて行くのに、Jenniferと見られる女性が来る気配すらない… Wi-fiも繋がらないので、連絡も出来ない。
『お願い! Jennifer ! Come on! Jennifer !』と心の中でずっと祈ってました。
すると数分後、子供連れの女性がこっちを見て話しかけ来ました。Jenniferでした!(後々ネットが繋がると『ごめんなさい!10-15遅れそうです!』と言う連絡も入ってました。)
『本当にありがとうございます。貴方には救われました!ぜひお礼だけでも貰って下さい!』とお願いしましたが、彼女は断固拒否して謝礼金を受け取らず、『Hope you will have a lovely day.』とだけ言ってハグして去って行きました。
日本でさえもお金は戻って来ない事がありますが、海外でこの様な話もあるのです!
勿論拾われた人によっては、大体のケースは諦めざるを得ないかと思いますが、『イギリス(イギリス人)でよかった…!』と思ったのは、正直な気持ちです。(日本人でよかったと言う感覚に近いですね。)
海外は日本に比べて安全ではないのは確かですが、日本だから海外だからと言う訳ではなく悪い人だけではない。寧ろこんなエンジェルと出逢えたエピソードで皆さんへも何かが伝わると嬉しいです。
と言う訳で、繰り返しになりますが、損害保険には皆さん必ず入っておきましょうね!