投稿日:2020年7月20日

イギリスのEU離脱【Brexit】が留学生に与えている影響

Brexit(ブレグジット)とは、Britain(英国)とexit(出る・退出)を組み合わせた造語で、イギリスのEU離脱を意味します。

EU(イーユー)はEuropean Unionの略で、1958年にフランス、ドイツ、西ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグが発足したヨーロッパの国際連盟で、現在の加盟国は英国を含まない27カ国になります。

2020年1月31日までEU加盟国だったイギリスでは、EU圏内の人や物の出入りが自由で、日本国内の物流や人の移動と同じ感じでした。

EU加盟国のパスポートを持っていれば、他のEU加盟国でビザを取得しなくても生活できたり働いたりでき、輸出・輸入も課税されずに行えます。更にEU加盟国の内、19カ国が単一通貨のユーロを導入しているため、通貨両替の必要もありません。

BBCによると、72.2%という非常に高い投票率の国民投票で、結果は52%対48%でイギリスのEU離脱派の勝利でした。

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EU離脱に票を入れた人たちは大きく2パターン

1つはEU諸国から流れ込んでくる移民や難民がイギリスの経済を圧迫していると思っているEU自体に不満がある人たちです。

彼らは、移民・難民をサポートするために税金が使われ、イギリス人に対する社会保障がないがしろにされている、外国人に仕事を取られている、と感じていたので、EUから離脱することにより、自国民を守り、自分たちの暮らしを豊かにしたいと考えたのです。

2つ目は、既存の政治や体勢に対して不満があり、その意思表示のためにEU離脱に票を入れた人たちです。

既存の政治や体勢に警鐘を鳴らすためEU離脱に投票したのです。

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イギリスのEU離脱(Brexit)が留学生に与える影響

留学生にとって一番気になるのは、Brexitが日本人留学生に与える影響でしょう。

結論から言うと、イギリスのEU離脱自体、時間が必要なプロセスなので、円ーポンドのレート以外に、すぐにあまり大きな影響が出ることは考えにくいです。

ただし、イギリスが実際にEUから離脱するとなると、長い目で見て確実に影響が出るので、注意深く今後の動向を見ていくことが必要になります。

レートの変動

まず、Brexitの影響が顕著に表れたのは、何よりも円−ポンドのレートです。

2016年1月は1ポンド辺り170円でしたが、徐々に円高になり、国民投票の結果が出た6月下旬以降は更に円高が進み、1ポンド130円にまでなりました。その後も1ポンド130円台後半から140円台になっています。

この先、どのような変動があるか分かりませんが、円高な時にまとまった学費などの留学の費用を、ポンドに替えて支払ってとお得となります。

ヨーロッパからの留学生が減る可能性

多くのイギリスの大学では、学生の国籍により学費が異なります。
一般的に、イギリス国籍の学生とEU加盟国の国籍を持つ学生(EU Student)の学費は同じ値段で、それ以外の国籍の学生(Oversea Student)は割高となります。

EU StudentはOversea Studentの半額、もしくは無料のケースさえあります。
教育水準が高く、学費が安いイギリスの学校は、ヨーロッパの学生にとって魅力的です。

イギリスのEU離脱【ブレグジット】によって、他の海外国籍と同じ学費になってしまう
と、EU加盟国の国籍を持つ学生にとって、イギリスで学ぶ魅力が激減し、その結果今後もヨーロッパからの留学生が減ることが予想さられます。

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外国人に対して寛容的でなくなる可能性

Brexitの要因の1つには、移民・難民問題があります。

学生ビザや就労ビザなど、ビザ発給のハードルが上がることも予想されます。人々の外国人に対しての意識も変化し、今までほど寛容的ではなくなるかもしれません。

いずれイギリスで就職、移住を考えている日本人留学生にとって、将来的にそれが実現しにくくなる可能性があると言えるでしょう。

EUからの輸入品の値上げ

これまでEUからの輸入品に散々頼っていたイギリス。

例えばスーパーなどで、野菜やワインが以前より少し高くなります。とは言え、現在はまだ物価の上昇はさほどではありません。

特にスーパーなどで買えるものに関しては、日本と比較しても元々高い訳ではなく、寧ろ安いと感じるものもあるので、この点においてはあまり懸念するほどではないと言えるでしょう。

如何でしたでしょうか?『今すぐ』には、、あまり大きな影響がないですが、今後もニュースなどを注視しておきましょう。

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