留学する際にどのような薬を持っていったらいいのか迷う方は多いかと思います。
海外の薬は日本人に合わないものも多く、現地で薬を購入することに不安を感じてしまいますよね。
今回は、留学先にどんな薬を持っていくべきか、海外へ持っていける薬と持っていけない薬、現地で薬を調達する際に気をつけたいことなどをご紹介します。
常備薬や飲み慣れている薬は持っていくべき
鎮痛剤や風邪薬、胃腸薬などの常備薬は、飲み慣れている薬を日本から持って行きましょう。
海外生活では気候や環境、食生活の変化によって体調を崩しやすいものです。特に留学して初めの頃は、慣れない生活に体調を壊すことが多いです。
現地でいざ薬を探そうとしても、日本と同じようなものを探すのは意外と大変です。薬の説明や注意書きも現地の言葉で表示してあるので、体調が悪い中で選ぶのも困難かもしれません。
最悪の場合、薬の成分によってアレルギーなどを起こす可能性もあります。
また、留学先ではいくら保険に加入していくとはいえ、病院にはできれば行きたくありませんよね。
少し具合が悪くなったときに、気軽に飲んで症状を緩和できる常備薬があれば安心です。
持病がある場合や処方箋が必要な薬は日本で事前に用意しておく
喘息やアトピーなどの持病があり、日本で薬を処方してもらっている人は注意が必要です。
海外で症状が悪化した場合、現地の病院で症状を説明する必要があります。
医療の専門用語や身体の状態を、体調の悪い時に現地の言葉で説明することになります。
日本のかかりつけの病院に留学に行くことを伝え、普段飲んでいる薬を滞在期間分、あるいは少し多めにまとめて処方してもらっておきましょう。
どれくらいの量をまとめて処方してもらえるかは病院や薬の種類によっても異なりますが、留学の事情を説明すれば数カ月分の薬を処方してもらえることも少なくありません。
留学先に薬を持って行く時のルール
薬を留学先に持っていく際にはいくつかのルールがあります。ここでは、海外への薬の持ち出しの際のルールについてご紹介します。
◆ルール(1)機内持ち込みは必要な分だけにする
一般的な常備薬や処方薬であれば、スーツケースに入れて受託荷物にすれば比較的簡単に持ち出しができます。
ただし、あまりにも大量の薬の場合、販売目的の薬や違法薬物などと勘違いされることもあるので注意しましょう。
特に、機内持ち込みの場合は、機内で服薬する分だけの少量のみを持参することをおすすめします。
税関やセキュリティチェックでどのような薬かの説明を求められるケースもありますが、口頭やメモ書きなどで簡単に説明できれば大丈夫です。
薬を多めに持っていく予定で心配な人は、薬が入っていた外箱や説明書などを持参するといいでしょう。英文の説明があればなお、安心です。
◆ルール(2)液体の薬は預け入れ荷物に入れる
テロ防止対策の一環として、特に国際線では機内への液体物に持ち込み制限があります。
処方箋のない市販液体薬の場合、薬を100ミリリットル以内の容器に入れ、1リットル以内の透明なビニール袋に入る分だけしか持ち込むことができません。これがとても面倒ですが、保安検査では厳しくチェックされます。
市販薬は機内で必要な分だけを小分けにして持ち込み、残りは漏れないようしっかり梱包して、預け入れ荷物に入れておきましょう。
ただし、医師に処方された薬の場合は量の規定はなく、自由に持ち込むことができます。処方された薬の処方箋や医師の診断書などを持参して、空港の係員に提示しましょう。
◆ルール(3)処方箋の薬は何の薬かわかるように明細を準備
市販薬のような外箱や薬の説明書がない処方薬は、何の薬なのかがよく分かるように明細書類を持参しておくことをおすすめします。
保安検査を通過する際に、処方箋や医師の診断書など係員への提示が求められるケースもあるので、あらかじめ用意しておくとスムーズに検査を終了することができます。
液体状の薬であっても処方薬であれば量的制限の適用外となりますが、保安検査自体は実施されるので明細書類が必要なことを覚えておきましょう。
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事前にチェック!留学先に持っていける薬といけない薬
海外へ渡航する際には持っていけない薬もあるので注意が必要です。ここでは、留学先に持っていける薬と持っていけない薬について解説します。
持っていける薬
まずは、海外へ持っていける薬をご紹介します。
市販薬(風邪薬・胃腸薬など)
日本とは異なる環境の留学先では、食べ物の変化や疲れなどからお腹を壊したり風邪をひいたりすることも少なくありません。
そのようなときには、なるべく早く気軽に薬を服用することで症状を緩和・改善することが期待できます。
ドラッグストアなどで購入できる市販の胃腸薬や風邪薬などは、基本的に海外への持ち出しが可能です。
市販薬を持って行く場合は、どのような薬か分かるように、薬を入れ替えずに市販品包装のまま持って行きましょう。
処方箋で処方された薬
かかりつけの病院で処方してもらった薬も、基本的に海外への持ち出しが可能です。
特に、糖尿病の治療で使われるインシュリンなどは、液体でも機内持ち込み制限の対象外となるため、必要な分を持ち込むことができます。
処方薬を留学先へ持って行く場合、国内の空港では基本的に診断書の提示や事前申告などは不要ですが、海外の空港では説明書類の提示が求められることもあります。
そのため、念のために英文で書かれた薬剤証明書を持参するようにしましょう。
持っていけない薬
続いては、海外へ渡航する際に持っていけない薬をご紹介します。
一部の向精神薬
基本的に自身で使用する目的なら海外へ持ち出せますが、ある一定量を超えない範囲に限定されています。
また、一部の向精神薬は持ち出しが制限されているので注意が必要です。
中には、向精神薬の不正使用を厳しく取り締まっている国もあるため、あらかじめ治療内容や薬の使用目的などが記載された書類を用意しておくようにしましょう。
さらに、治療目的の医療用麻薬を海外へ携帯したい場合は、居住地域管轄の地方厚生局長から許可を得ておく必要があります。詳しくは、各地方厚生局で確認してみてください。
規制薬物
薬の種類によっては、海外への持ち出しが禁止されているものも多く見られます。
たとえば、日本ではよく処方される睡眠導入剤の「フルニトラゼパム」という薬は、カナダやアメリカでは持ち込みが厳しく規制されています。
滞在する国によっても規制は異なるため、出発前に留学先の大使館などで詳細を確認しておくと安心です。
また、規制薬物となっている薬をどうしても携行する必要があるケースでは、英語で記載された英文薬剤証明書を持参しておきましょう。
証明書の発行は日本でかかりつけの医師に相談し、万一のために医師と連絡が取れる連絡先を聞いておくことをオススメします。
現地で調達!留学先で薬を買う時に知っておきたいこと
突然体調を崩した際など、現地の薬局で薬を購入する機会があるかもしれません。ここでは、留学先で薬を購入する際に気をつけておきたいポイントをご紹介します。
薬を探すときは商品名ではなく成分名で
海外で販売されている薬は、本の商品名とは異なる名称が付いています。風邪薬といってもさまざまな種類があるので、あらかじめ日本で飲んでいる薬の成分の英語訳を調べておくといいかもしれません。
成分名は薬の外箱や説明書に記載してあります。ただし、薬の成分について自分で判断ができない場合は、薬剤師に相談することをおすすめします。
現地の言葉で症状を説明するのは難しいかもしれませんが、咳や風邪、頭痛などの比較的軽い症状であれば、英会話の本などで紹介してある簡単なフレーズも利用できるでしょう。
薬の使用量に注意する
海外で入手した薬を服用する際には、薬の使用量にも注意が必要です。
市販薬のほとんどは、基本的に子ども・大人別の平均体重に応じて使用量が決められています。
そのため、日本人よりも平均体重が重い国では市販薬に表示されている使用量が多くなるため、日本人には効きすぎてしまう可能性があります。
また、同じ錠剤1錠であっても、1錠中に含まれる成分量は薬によって異なります。
たとえば、鎮痛解熱剤としての用途があるアスピリンの場合、国によって1錠あたりの有効成分量が81mg~500mgなどと幅があり、知らずに大量の薬を摂取してしまうことも考えられます。
有効成分量の多いものを服用すると強すぎてしまうため、量を加減して飲む必要があるのです。
今回は、海外留学に行く際に知っておきたい薬の知識についてご紹介しました。海外へ渡航する際には、特に以下のことに気をつけましょう。
留学先には飲み慣れた薬を持参し、渡航前に何らかの症状がある場合は、かかりつけの医師に薬を処方してもらうこと。
持病がある場合は、処方箋は英訳を準備しておくと安心。
また、機内には必要最小限の薬のみを持ち込み、あとは預け入れ荷物に入れておくことも大切。
訪れる国によっては持ち込み規制薬の指定があるので、事前に確認。
海外留学を検討している方は、現地に到着してから不安にならないよう、自分にはどんな薬が必要かをもう一度洗い出してみることをオススメします。
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