多くの日本企業が海外へ進出し、優秀な人材を確保するという点から、グローバル化は今後も欠かせません。
それには違う文化や価値観の中でいかにお互いを理解し、共生して同じゴールに向かえるかということが課題になります。
特に日本人はあまり海外に出ていないことから、『世界共通』などと当たり前にどこかで思っていた事が、実はそうでなかったり、時には文化の違いと分かっていても、違和感を感じてしまい、どうしても心地よく感じられない事もあるかと思います。
文化の違いを理解しましょう。
例えば「空気が読めない」ことは、日本ではご法度ですが、日本以外で「空気を読む」国は、多くはないです。日本人ビジネスパーソンが海外で戸惑うのは、この大きな違いを理解していないからです。
日本は、一つの歴史と文化を長いこと社会が共有してきたことから、世界のどこの国にも増して、空気を読むというコミュニケーションが発達しました。
決定の過程が長くて保守的で、そして、最も時間に正確です。
つまり日本人ビジネスパーソンは、日本だけが
(1)コミュニケーションの仕方
(2)決定の過程
(3)時間の守り方
で世界で突出して異なる文化を持っているということを、理解しなければならないのです。
ほとんどの方が知識としてはご存知報かと思うのですが、異文化に馴染んだり慣れる事はまた別問題。社会人になって初めて経験する場合、それらの違和感には苦労する事となります。
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海外企業とのエピソード
これはわたしの経験なのですが、前職ではイギリスの有名な大企業との電話ミーティングがありました。イギリスとは時差が大きいため、時には人によって早朝に出勤をしたり、夜遅くにミーティングに参加する事となり、時間調整や機具などを含め、事前に備える必要があります。
1度のミーティングに数名参加しておりましたが、海外のあるあると言って良いほど、ドタキャンが多いのです。
あるミーティングのキーパーソンからの事後連絡で、わたしが今でも忘れられない理由となったのは、
『風が強かったから、自転車が前に進まなかった。』からです。
前職場では、皆がグローバルに生きてきているので、怒る人は誰一人といませんでした。
(私は笑ってましたが…)
外国人も日本のことを理解することが必要とした上で、日本人には次のことを勧めます。
1)なるべく言葉にして、曖昧さを残さないではっきり伝える。
2) 交渉やミーティングが始まる前に、日本での決定の過程が、他の国と異なることを伝えて、理解してもらう。(日本では何事も決定するのに時間がかかる。)
3)時間に正確なことは、外国では『最も』重要なことではないことを覚え、例え相手が遅れてきても、無礼に値しないということを理解する。
違う立場・違う文化を理解するということは、簡単なことではありません。でも、そういう身の回りのことから、グローバリゼーションに備える異文化理解が始まるのです。
異文化理解が今後必要となる理由
将来は、スマートフォンやスマートウォッチなどが外国語を瞬時に訳すというようなテクノロジーの進化が、言葉の壁を取り除くことも期待されております。
しかしそれだけに、今まで以上に、「異文化理解力」が必要になります。
機械が訳すことで、ミーティングなどの機会も増えます。
それだけに誤解が生まれないよう文化・慣習の相違をきちんと理解しておくということが、日本人には言葉の壁以上に高いのではないでしょうか。
どちらが良い・悪いではなく、特に日本は『かなり独特の文化』ですから、日本の常識は、海外の常識ではないため通りません。
今から、「異文化理解力」を磨き、そのチャレンジに備えることが必要かと思います。
これはビジネスに限らず、海外での日常生活でも感じられる事かと思います。
若い時に世界に出ていると、それらの『海外の常識』を柔軟に受け入れられやすくなるのです。
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