日本の母の日は5月ですが、イギリスでは毎年、イースター(復活祭)の3週間前の日曜日が「母の日」で「マザーリング・サンデー」(Mothering Sunday)、もしくは「マザーズ・デイ」(Mother’s Day)と呼ばれております。
移動祝日のため、年によって日付は変わりますが、2021年は3月14日でした。
マザーリング・サンデーの由来
このマザーリング・サンデーは、元々イースターの一環として、17世紀頃から続く歴史あるキリスト教の祭事で、キリスト教徒は生まれ育った町や村、または洗礼を受けた教会に戻り礼拝をする日でした。
これらの教会をマザーチャーチ(Mother Church)と呼んだことから、この日をマザーリング・サンデーと呼ぶようになりました。
当時は奉公に出されていた子どもが多く、マザーリング・サンデーには里帰りが許されたため、子どもたちは母親への手土産として、奉公先で焼いたシムネルケーキやダフォディル(ラッパ水仙)などを持ち帰り、母に感謝しプレゼントしたことから、現在の「母の日」のようになったと言われています。
シムネルケーキとは、ドライフルーツが入った円形のケーキでアーモンド粉を練ったマジパンの団子が11個飾られているのが特徴です。
この飾り付けの11という数字、イエスの12人の弟子から、裏切り者のユダを除いた数で最後の晩餐を象徴しているのだとか。イースターにも供されるほど、キリスト教の行事食でもあります。
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マザーリング・サンデー?マザーズ・デー?
実はイギリスでも「マザーズ・デー」(Mother’s Day)と呼ぶのが今では一般的で、店頭のポスターや広告などにもほとんどが「マザーズ・デー」(Mother’s Day)と書かれています。
ただ、マザーズ・デー(母の日)といっても、母親だけでなく、祖母や義母にも同じように感謝の気持ちを伝え、お祝いする日でもあります。
イギリスの「母の日」定番プレゼントは?
イギリスでは、クリスマスや誕生日と同様に、母の日にもカードを贈るのが一般的です。
母の日が近くなるとカード売り場には“Mother”や“Mum”(おかあさん)はもちろん、“Granny”や“Nanna”(おばあちゃん)“Mother-in-Law”(義理のおかあさん)など、いろいろな種類のカードがあり選ぶのも大変です。
デザインや中に書かれているメッセージなどを参考に、贈る相手に喜んでもらえそうなカードを探し出します。
また、お花も定番のプレゼントの1つです。
日本のようにカーネーションを贈る習慣はあまりなく見かけませんが、昔は時期的にダフォディルが自然に咲いていることもあり、花束にして贈られていたようです。
今では贈る相手が好きな花をプレゼントするのが一般的で、母の日用にアレンジされた素敵な花束や鉢植えなどが店頭にたくさん並びます。
イギリスらしい母の日のプレゼントといえば、ブレックファスト・イン・ベッド(Breakfast in Bed)です。
この日は母親にゆっくり朝を過ごしてもらうため、子供たちがボリューム満点のイングリッシュ・ブレックファスト(イギリス風朝食)を用意し、ベッドまで運ぶサプライズです。
日本の子供たちが肩たたき券やお手伝い券をプレゼントするのと近い感覚ですね。
国によって、祝い方は違っても、そこにある想いは同じで、母や贈る相手への感謝の気持ちには変わりはないようです。
ホームステイをお考えの皆さまも、来年の母の日にはホストマザーへプレゼントを送ってみてはいかがでしょうか^^
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