留学経験者が成果について報告する際、「語学以外で学べることがたくさんある」とよく言っているかと思います。これは決して、語学がそれほど上達しなかったと言う意味ではありません。
ある程度まで英語を上達させることは国内でもできますが、わざわざ日本から出て留学する価値はそれ以外のところが大きく、どんなことを学べるのかも一人一人異なるものだと思います。
どんなことを学べるのか明確な予想はできないということも、留学の興味深い点なのではないかと思いますが、私は、社会人になってから留学したからこそ、学べたことはこんなにも多かったのだと感じています。
実際どんなことを学べたのか、その一部をご紹介したいと思います。
海外に出た人のみぞ知るリアルワールド
世界における日本の位置づけを正しく知ることができる
留学前までの、私の日本に対する認識は、「世界経済においては重要な位置にいて、世界中で高く評価されている。」でした
ところが実際日本の外側にから日本を見てみると、存在感なんてなく、国土の狭さ同等程度の認知度で、重要視など誰一人していません。日本はいつも中国や韓国と一緒くたにされているアジアの小国である、というのが世界の現実です。
日本国内の日本に関する情報は偏っている
日本国内では、日本に都合がいい情報しか報道されていない事実があります。
日本人は日本語しか理解できない人がほとんどなので、世界の現実に気づく機会がないまま疑問さえも持たない人が圧倒的に多数です。
気づく必要もないと考える人も多いかもしれません。
気づけないまま、日本はレベルが高いんだ!と安心している日本人は、まさに「井の中の蛙」だと思います。
以前にも当社のブログで記載しましたが、『日本は北朝鮮と同じくらい独特』と言う事を、一生知ることもなく生きていく人が多いように思います。
「みんなと同じが良い」とする日本はユニーク
日本ではまだ、外国に興味を持って留学したり、英語を話したりすること自体、「特殊な人」とカテゴリ分けされてしまうところがいまだにあります。
そうではない「ごく普通の人、周りと同じ人」の枠から出ないでいるのが、一番よいこととされています。
「これは世界的に見ると、かなり独特な考え方」だと留学して気づく事が出来るでしょう。
一人一人違う考え方を持って行動する方が、ずっと自然なことです。
留学したことによって世界標準が何であるかを学べた私たちは、この先も世界標準でいけたら、それは良いことだと思います。
日本の常識は世界の非常識がけっこうある
日本の常識が世界の非常識とよく言いますが、日本の良さを残しつつ、少し世界の非常識を認識していったほうがよいのではないかと、個人的には思います。
例えば、「風邪を引いたら出歩かずに休むべき」が世界の常識である中で、日本では『風邪程度で休むのは悪いこと』だという意識が浸透しています。
同じく有給を取ることは悪いこと、仕事が終わったにも関わらず早く帰宅することは悪いことですが、海外では理解し難い日本独自の暗黙のルールです。
風邪を引いても出勤することでウイルスをまき散らし、仕事には影響がなくても休めない・帰れないことで、プライベートを満喫する時間が少なくなります。
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外に出て初めて気づく「日本のいいところ」
日本では一人一人が何をするにも責任感が強く、縦横すみずみまで配慮する能力が身についており、仕事の完成度が非常に高いところは、世界に誇れるべき点だと思います。
海外では、通常すべてにおいていい加減で適当な接客を受けるので、帰国直後に行ったコンビニでスタッフのきめ細かく完璧な対応には、本当に感激してしまいました。
帰国して少し経てば日本国内ではごく普通のことで、普段はもう気づきもしないことになってしまっていますが、「当たり前」のレベルが高いところにあることは、素晴らしいことだと思います。
欧米風のやり方に染まりつつある
残念なことに最近は、業種限らず日本国内でこの完璧さは、あまり期待できなくなっていると感じます。雇用形態が欧米風に変わったことで、一人一人の責任感も欧米並みに薄くなり、世に出ている製品やサービスのクォリティは一昔前より明らかに下がりました。
完璧に完成してから世に出すのが日本のやり方だったはずなのに、いつからか、未完成のままとりあえず出してみて不具合が出たら直す対応をしていく方法に変わってしまっていることも原因であると考えます。
折角の日本の長所である『仕事に対する責任感』や『クォリティの高さ』は、今後も引き続き私たちが守っていきたい所です。
留学することによって成長できる
多少のトラブルには動じず、冷静に対処できる
留学先では想定外のトラブルにばかり次々遭う経験をすることになり、試行錯誤しながら一人で対処して乗り越えて行くことになります。それによって自然と身につくのが、冷静に対処できる能力です。
特に年齢の若い学生でご両親や専門の業者による手厚いサポートが常にある留学生の場合には、この能力がつく良い機会はないのではないかと思います。
誰もが困りたくないとは思いますが、困ったところからしか学べないのが人間です。
周りに頼らない生活をする社会人になってから留学したからこそ、より多くのトラブルを直接経験し、乗り越える方法も見つけ出していく事ができるのだと思います。
受け入れられることが大幅に増える
世界にはさまざまな人がいて当然で、世界にはどんなに頑張っても願っても、変えられないものがたくさんあります。
自分の文化や価値観とは合わないとしても、それを認めて受け入れないことには、先に進めないのが現実です。
自分の価値観を優先してあきらめて拒絶してしまうのか、価値観が合わなくても認めて受け入れるのかの選択になりますが、後者の方がすべての物事がスムーズに運ぶかと思います。
留学することでそれを学ぶことができます。自分一人の価値観は必ずしも重要ではなく、みんな仲良く暮らしていけるのが一番であると思います。
大小さまざまなトラブルを多数経験したことで、小さなことはトラブルではなくなり、自然に許して受け入れられることが多くなります。
「自分優先」で良い
日本の日常生活では、自分のことは後回しになりがちな人が多いのではないでしょうか。
しかし留学先では、なんとも無責任で自由奔放である人が恐らく多いでしょう。
「約束という概念がない」と言えば分かりやすいでしょうか。
自分と自分の周りのことだけが優先で、それ以外はどうでもいい、I don’t care. という人に多く振り回されるうちに、「自分のことをもっと優先させてもいいんだ」と気付く人もいるのではないかと思います。
ガチガチにするのではなく、常にすべてにおいて余裕がある状態にして、何かあったら臨機応変に対応していけるように、意識的に心がけることが重要です。
周りに迷惑をかけないようにしつつ、自分も優先、臨機応変、このバランスを上手に保つのは難しいことですが、留学先でさまざまな経験をすることによって、この能力がつきやすくなるでしょう。
如何でしたでしょうか。
留学をすることにより、今後のあなたの人生が大きく変わる理由をお分かり頂けたでしょうか。
また、海外に出て日本に戻ると「こんなに住みやすい国はない!」と改めて感じるかと思います。日本に住めることに幸せを感じられるようになることは、今後の人生においてもとても良いことです。
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