イギリスの街角を歩いていると、よく目にするパブ。
シンプルな外装のパブからヨーロッパ風の可愛いパブまで、あちこちにあります。
ロンドンには勿論、どんなに小さな村にも必ずパブがあると言われるほど、パブは、イギリス人の生活に根づいています。
パブの歴史
Pub(パブ)は、Public House(パブリック・ハウス)の略。
交通が未発達であった時代に、旅行者のために食事とお酒を提供した宿屋が、パブの起源です。
中世には、巡礼者に宿を提供する役割を果たし、16世紀に商業活動が盛んになると、駅馬車の中継地点として発展しました。
17世紀以降は、労働者のための酒場として栄え、お酒を飲むだけではなく、賭け事や音楽を楽しむことができる社交場となりました。
また、巡回裁判所や郵便局として使用されることもありました。
誰でも気軽に立ち寄ることができるパブは、夜だけではなく、ランチタイムから営業しています。休憩がてらに入ってみるのも良いでしょう。
アルコールだけではなく、ジュースやコーヒー・紅茶も注文できるので、カフェ代わりに利用することも出来ます。
少ないテーブル席
パブではテーブル席の数は少なく、小さなパブでは、カウンターだけというところも珍しくはありません。店内・店外での立ち飲みが主流です。雨が降っていなければ、お店を出てすぐのスペースで飲むスタイルが人気です。
そのため食事や休憩をしたい場合、注文前に座席を確保できるかどうかを確認しましょう。
食事も可能
クリスプス(ポテトチップス)などのおつまみ程度しか置いていないパブもありますが、大きなお店では大概食事を提供しています。
メニューは、フィッシュ&チップス、ミートパイ、ローストミート、ローストチキンなどのイギリスの伝統料理や揚げ物が中心です。
パブランチ
ランチメニューを用意しているパブもあります。
外でランチの看板を見つけたら、パブランチを楽しんでみましょう。
ただし、パブでの食事には、当たり外れがあります。
ロンドンでも、とても美味しいと記憶に残るお店もありますが、田舎のパブほど、食事が充実していると言われています。なかには冷凍食品を温めて出すだけというところもあるので、ご注意ください。
充実したドリンクメニュー
パブでは、ビールが最もポピュラーですが、ワインやカクテルなどの各種アルコールも注文が可能です。
女性には、サイダー(リンゴ酒)やシャンディー(ビールのレモネード割り)がお勧めです。
どちらも甘くて飲みやすいですが、サイダーは、ビールよりもアルコール度数が高いのでご注意ください。
またインスタ映えするような可愛いカクテルも多いです。
日本ではあまり見かけないお花が装飾されているグラスや、カクテルの色を見たときには、テンションがアップするので、機会があればお楽しみください。
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ビールの銘柄
日本のビールは、低温で長時間醗酵させて醸造する「ラガー」が主流ですが、イギリスのものは、常温で短時間醗酵させる「エール」が一般的です。
パブで注文できる代表的なビール
イギリスのエール
Tetley’s(テトリーズ)
Bass(バス)
Fuller’s(フーラーズ)
ヨーロッパ各地のラガー
Stella Artois(ステラ・アルトワ) ベルギー
Carlsberg(カールスバーグ) デンマーク
Beck’s(ベックス) ドイツ
アイルランドのスタウト(黒ビール)
Guinness(ギネス)
Murphy’s(マーフィーズ)
注文の手順
カウンター内にいるバーマンに飲み物を注文し、お金を払ってから、飲み物を受け取ります。
カードのみ可能というお店もあるので、ご注意を。
例えば、ギネスビール(銘柄)を注文する場合、『A pint of Guinness, please.』と伝えましょう。A pintは一杯と言う意味になります。三杯ならThree pint。
食事も同様にカウンターで注文しますが、料理はテーブルまで運ばれますので、テーブルで待ちましょう。
イギリス生活に外すことが出来ないパブですが、中にはとても斬新でユニークなパブがあったりします。
例えばバーカウンターの上の天井に、大きな電気が幾つもブラ下がっていて、特定のドリンクが注文されると、バーテンダーが鐘を鳴らしながら、そのブラ下がっている大きな電気を一斉に揺らパブがありました。
8個ほどのブランコを一斉に押すようなイメージです。
毎回カウンター席のお客さんにギリギリ当たらない様に見えたので、見ている方がハラハラしておりましたが、
イギリスの友人に『なんであんなに揺らしているの?』と聞くと、『さぁ分からない。』と言ってました(笑)パフォーマンスサービスと言う感じでしょうか。
皆さんもぜひ色々なパブを探索してみてくださいね。
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